
室の平面形が歪で、奥行きが深いことから、廊下をとって並行に四角な部屋を配置する平面計画では上手くいかないことがわかった。ホールを中心とし、そこから放射状に壁を配置。こうしてできた台形のスペースに大小様々なサイズのクラスルーム4室、校長室、講師控室を収めた。周辺の全諸室は既存の窓を通じて採光・通風が確保されるように計画されている。
中央のホールは、全ての教室に接続する要(かなめ)に位置し、レッスンの前後に異なるクラスの学生が頻繁に出会う機会が生まれる場である。教室のドアを開けると、ホールを介して反対側のクラスルームの様子が伺うことができるのは片廊下型の教室配置では生まれない体験である。
教室群を分け隔てる6枚の壁には、教室の特徴付ける異なるカラーを塗装した。それらの壁には、校長の出身地イギリスの地名にちなんだ39のクラスルーム名が大小様々かつ離散的に描かれている。








